真珠適正販売協議会

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真珠について

天然真珠と養殖真珠の違い

養殖風景
天然真珠は、貝の体内に入ってきた砂粒やゴミなどの異物を真珠質が包み込み、そのが幾重にも巻かれてできるものです。
天然真珠の場合には、指輪細工などにできるような、丸い大きな玉はほとんどなく、薬用にされる変形の小さな玉が大半です。
養殖真珠においても理屈は天然真珠と同じことで、ただ養殖真珠の場合には、核になる異物を人工的に貝の体内に入れるという違いがあります。
天然も養殖も原理的には同じことで、真珠そのものの区別はないといえます。ですから、真珠といえば養殖真珠をさしていると言ってもいいでしょう。

真珠の種類

真珠は様々な母貝から作られます。真珠ができる貝は、貝殻の内面が美しく真珠光沢のあるものでなくてはなりません。主な貝としては、海水産のシロチョウ貝、クロチョウ貝、マベ貝、アコヤ貝、インドアコヤ貝など、淡水産のカワシンジュ貝、イケチョウ貝などがあります。

アコヤ真珠

アコヤ真珠
現在、日本で行われている真珠養殖のほとんどは、アコヤ貝を母貝に使っています。飼育期間は2~4年で良質の母貝が育ちます。アコヤ貝は7㎝程の大きさになりますが、その貝にできる真珠の大きさには限度があり、最大値直径11mm、重量1.5gぐらいの物しかできません。真珠の色は、シルバー、クリーム、ゴールド、ピンク、グリーン、ブルー、ブラックの七系統で、最上質の真円真珠は花玉と呼ばれています。

南洋真珠

南洋真珠
大型の二枚貝であるシロチョウ貝を使って養殖します。シロチョウ貝は、20㎝から25㎝程の大きさになり、その貝にできる南洋玉は、直径16mm、重量7gの物もあります。真珠の色は、主にシルバー、イエロー、ゴールデン系で、この貝で半円真珠も養殖されています。

黒真珠

黒真珠
クロチョウ貝が母貝で、真珠の色はグリーン、ブルー、ブラウン系の黒真珠が主ですが、シルバー系もできます。グリーン系を基調にした虹色のピーコックカラー(くじゃく色)の物が最高で、タヒチの黒真珠が有名です。

マベ真珠

マベ真珠
熱帯、亜熱帯に分布するマベ貝は、主に半円真珠の養殖に使われます。マベ貝で養殖された半円真珠は、シロチョウ貝を母貝とするものよりずっと美しく、独特の虹色に輝いています。

淡水真珠

淡水真珠
日本での淡水真珠の養殖は、琵琶湖とここから移植された霞ヶ浦など、一部だけに住むわが国特有のイケチョウ貝を使います。今の核を使わずピース(貝の外套膜の小片)だけを母貝に挿入して、養殖する方法が主流でいろいろな形、色の真珠ができます。

ケシ真珠

ケシ真珠
自然に貝に入った砂の粒や虫などを真珠質が巻いた、ケシ粒のように小さい天然真珠をケシ真珠といい、美しいものは宝飾用に使われます。淡水産の貝で養殖された淡水ゲシは大きめで、天然のケシとは違います。

真珠を見るポイント

真珠の鑑別や評価は、光沢、形、大きさ、色、傷、シミなど多くの条件に左右されるので、他の宝石より難しいと言われています。 最高級の真珠は、まん丸、照りが良い、厚い真珠層を持ち、表面のキメが細かい、傷がないなど全ての要素を備えていなければなりません。しかし、このような「特花(とくはな)」と言われる完全で欠点のない真珠は、実際にはなかなかありません。養殖真珠は、貝に核を入れる以外は自然の営みに任せるわけですから。

光沢

真珠独特の光沢は、表面的なものでなく、内部からくる照りによるものです。上から見て、輪のような光の穂先がほんのりとあり、重厚な感じがするものが良いのです。このような玉は、真珠層が厚く、その品質を長く保ち続けます。

ピンク、シルバー、クリーム、ゴールド、グリーン、ブルー、ブラックの7系統に大別されます。
真珠の色についての好みは、国、地域、人種によってまちまちで、評価も違い、時代によっても変わっていきます。

まん丸の、いわゆる真円真珠が最高ですが、異形真珠(バロック玉)もそれなりに評価されます。バロック玉は、カジュアルや遊び的なファッションによく用いられるようになりました。

大きさ

アコヤガイ真珠は8㎜、9㎜玉が一般的に喜ばれますが、大玉の南洋真珠、黒真珠も人気があります。欧米では、南洋真珠が好まれています。

キズ

真珠の評価は傷の有無、大きさ、数、位置、ふくらみかくぼみかなどによって、大きく左右されます。しかし、天然の営みにほとんど任せる養殖真珠は、無傷なものはめったになく、どこかに一つぐらいは針先でついたような傷があります。従って、このような一点傷は、真珠の価値にほとんど影響しません。しかし、傷やツブツブの突起が2か所以上ある真珠は、指輪にはあまり向きません。

真珠のお手入れ方法

真珠の主成分は、炭酸カルシウムなので、酸、アルカリ、熱などを嫌います。しかし、正しい取扱い、手入れ、保存をすれば、何世紀もその光沢を持ち続けます。次のことに気をつけて、ご愛用の真珠製品を可愛がってください。

汗、酢、果汁、揮発性の高い化粧品、薬品、石鹸などは真珠をいためます。

ナフタリン、ベンジン、ヘアスプレー、オーデコロン、香水、家具の接着剤に使われているホルマリンなどは要注意です。果汁の中でもミカンが特にいけません。
香水やオーデコロンは先に使い、乾ききってからネックレスやイヤリングをつける、新しい家具にしまうのは、接着剤のにおいが抜けてからにする、日常の水仕事や入浴の時は身につけないなどが肝心です。

高い熱もよくありません。火に近づけたり、夏の車の中に置き放したりすると傷みます。

真珠のモース硬度は3.5で、ダイヤの10、サファイア、ルビーの9よりかなり低いので
硬いものにぶつけたり、他の宝石と一緒にしておかないでください。

(モース硬度=鉱物の硬度の基準。最も柔らかいものを1、最も硬いものを10と設定してあります。)

使用後の手入れは忘れないようにしてください。

真珠は、汗、手垢、油、化粧品などの影響を受けます。使ったら、その都度柔らかい布や鹿皮などで優しく拭くようにしましょう。ひどく汚れたら無理な扱いをせず、真珠専門店に相談してください。

お手入れ

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